【本書「まえがき」より】
本書は、このところさまざまな学問分野で関心が持たれ、研究が進められようとしている「身体知」とは何かという問題設定のもとで、「身体知」研究の広がりと可能性を展望するものである。
(中略)
「身体知」の研究によって、学校教育の常識が見直され、新たな学校の姿が生成される可能性がある。そして、学校教育が変わることによって、社会の文化状況にも新たな変化が起こりうるのである。
本書によって、「身体知」と呼びうる「知」の様態が広く認識され、学校教育も含めた文化のあり様に向けての新たな一歩が踏み出されることを、われわれは願う。そのために、われわれは、教育に関心を寄せるすべての人に本書を読んでいただきたいと考える。